登山記録 by 児玉

登山、沢登り、山スキー、クライミング、アイスクライミングなどの国内・海外の自分の記録

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(TMR)ナーデルホルン(4327m)

ザースフェーからミシャベル小屋(3335m)に入り、そこから氷河のトラバース、雪のリッジ、最後にアイスとバラエティに富んだ山である。強風で正月の北鎌を思わせる寒さで敗退かの葛藤の中で登ったという自分では価値のある山行となった。
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9/3 晴れ
今日はミシャベル小屋(3335m)までの1500mの登りである。街外れの小径から九十九折の登山道を登る。ハッニング(2245m)までゴンドラが行っていてちょっとトラバースするがこちらからも行く人がいるようだ。普通の登山道が終わり岩のリッジとなる。標しも多くあり、足場も鉄のコの字状のものがたくさん打ってあり登り易い。これらがないと小屋に辿り着けるのはアルパインクライマーぐらいしかいなくなる。
この登りが相当長い。岩はしっかりしているが中には動くものもあり油断はできない。4時間くらいで辿り着く。下見をするつもりでいたので早めに着いた。スイスでの小屋泊まりは初めてなのでちょっとドキドキである。日本でも小屋泊まり自体ほとんどしたことがない。
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ここのオーナーはちょっと怖い。ナーデルホルンに登ると言うと、クレヴァスがあるからロープが必要だと怒っている。英語が通じるのだが、発音が「w」を「v」で発音するのでちょっと??の顔をすると何度も何度も繰り返し言って、わかったか、と問いただす、など等。
たまたま日本人の女性客がいた。アメリカに住んでいるのだがガイドになるため今はシャモニーにいていろいろな山に登っているそうだ。オーナーは一見怖そうだが、自分たちも山に登ってきたら、一緒に喜んでくれ本当はやさしいよと教えてくれた。
氷河をトラバースする地点3620m地点まで行ってみた。氷河は下の方は荒れているが、上は良さそうに見える。トレースもしっかりある。これなら行けるか!!?
小屋に帰ったらガイド志望の女性は下山した後であった。このあとシャモニーに行く予定だったのでメルアドを聞いておけばよかった。
オーナーは顔を見るたびクレヴァスがあるから注意しろと怒ったように言う。夕食は腹いっぱいに食べることができ8時には寝た。

9/4 晴れ 強風
4:45朝食。早く食べて出発する人も多い。自分は出発が遅い方で5:30。ヘッドライトを点け昨日下見をした地点へ行く。そこでクランポンを着け氷河をトラバースして向こうのリッジを上がる。これからが氷河歩きとなる。もう明るくなってきているが頂上付近の雲の動きがかなり早い。この辺は全然風がない。嫌な感じ。
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この後ろから氷河のトラバースが始まる

クレヴァスは4~5箇所あり小さい。氷河も硬く特に問題なく行けた。問題は帰りなのだが。リッジの登りは一部アイスっぽくなっていた。リッジ手前で休憩。この時点において全くその後の展開が予想できなかった。しっかり兆候があったにもかかわらず。
リッジに出ると風が急に強くなった。吹き飛ばされそうな冷たい風。顔が痛い。手が痛い。ナイフリッジ状になっているところもある。時折風も強く吹いたり弱くなったりする。バランスを崩しやすく危ない。それよりも顔と手が冷たくて痛い。片手を顔に付けて風除けにして、片手はピッケルでバランスを崩さないよう一歩一歩登る。
途中岩があり風が来ないところで休憩した。ここに老人がずっと休んでいる。結局この人は頂上には行かずここで帰ったようだ。ここで目出帽をするが全然寒い。下山する人もいる。後で数えたら1/3くらい帰ったようだ。下山するか頂上まで行くか選択に頭を悩ましていると、頂上から降りてくるガイド山行の2人が目に入った。意外と近い!こちらの人は寒さには強いが自分も行けると思った。
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氷河をトレースに沿って歩く

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風の来ない岩陰

頂上直下は少し急になっていて、アイスっぽくなっていた。前にガイドが2人を連れているが、ここはコンテではなくピッチを切っているので遅く、抜いて行く。頂上も風は強く手早く写真を撮って直ぐに降りた。寒いので休憩もなしだ。下りもナイフリッジはバランスを崩さないよう慎重に下り氷河まで来た。風がなくなり頬が熱い。
リッジからの下りは一部雪が柔らかくなっていたが氷河はまだ硬い。休憩なしでトラバースする。氷河のトラバースが終わりクランポンを外すところで休憩。岩のリッジを小屋へ戻る。11:00ちょうど着。
オーナーが小屋の前で日向ぼっこをしていた。上まで行ったか聞いてきた。何度も自分の名前を叫んで、帰りにお土産だと言って絵葉書を1枚くれた。やはりいい人だった。
また長い岩のリッジをザーズフェーへと下った。
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ナーデルホルン頂上

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頂上直下の尾根

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次はラッギンホルンを登り、バイスミースを登るルートも考えたが相当疲れているので、翌日アルマゲラー小屋に入りバイスミースのみを登ることにした。
とりあえずザースフェーからザースアルマゲルへバスで行く。
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ナーデルホルンから見たバイスミース
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