登山記録 by 児玉

登山、沢登り、山スキー、クライミング、アイスクライミングなどの国内・海外の自分の記録

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Category: カナダ  

アシニボイン3618m登山(単独)

Mt.アシニボインを登ってきました。いくつかのアプローチルートがあるなか、比較的距離が長いハイキングでは一般的なMt.シャークのルートから入りました。ヘリで入る人も多いようで、頭上でしきりに飛ぶ光景が見えました。しかし、アシニボインを登る多くの人は反対側のオーロラクリークから入ってくるようです。そちらは距離が短いが急で氷河歩きがあるそうです。基部にハインドハットがあり、皆そこからアタックします。天気はアプローチの日がしとしと雨で、その前の日から雪が降っていたようです。アプローチの途中降りてきた人に聞いたら、雪で帰ってきたと言っていました。自分も結局2泊して登ることができました。

8/13 キャンモア8:00-Mt.シャーク駐車場9:30-15:30アシニボインロッジ-19:00ハインドハット
8/14 ハインドハット7:30-10:30レッドバンドの下-12:30ハインドハット
8/15 ハインドハット5:50-9:15アシニボイン頂上9:25-13:20ハインドハット14:45-0:15Mt.シャーク駐車場-2:00キャンモア

8/13 雨
朝寝坊して8時ころ出発し、Mt.シャーク駐車場へ、9:30歩行開始。この日はしとしと雨で小雨だが全然止まない一日だった。平坦な道を歩き出す。荷物はバガブーのときよう遥かに少なく20kgくらいだろうか。熊注意の看板がいくつかある。今日は熊スプレーを持って、大声を出しながら歩く。たまに帰ってくる人に会うが数少ない。上空ではヘリが盛んに行ったりきたりしている。ヘリを利用する人も多いようだ。
中間点くらいにワーデンのキャビンがあり、その前にインディアン顔の水飲み場がある。
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ワーデンキャビンと水飲み場

ワーデンキャビンを過ぎると道は徐々に細くなってようやくハイキングらしくなって行きます。小高いアシニボインパス手前から登りが始まるが、バガブーの影響だろうか足が少々重い。パスを過ぎると草原のような平原が現れる。しかし、なかなかアシニボインロッジが見えない。雨で周りの高い山は全然見えず、低い山が見えてきた。雨のせいで水はあまり飲んでいなし、休憩するのも嫌な天候だ。15:30ようやくアシニボインロッジに着いた。雨も一休みのようだ。
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アシニボインパス

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アシニボインロッジ

ここまでは順調に来たがここからが大変だった。大休憩をした後、レイクメイゴックに向かいキャンプ場を通り過ぎる。アシニボインは下の部分しか見えない。写真のイメージは見ることができない。この先断崖が待っている。ハインドハットは断崖を越えた台地の上にある。まず手前の断崖を登る。簡単ではあるが脆そうな岩である。次いでガレ場を上がる。これが結構大変で、アリ地獄のようだ。その次の断崖も脆そうな岩でいくつか乗越す。雪が現れたがもう既にかなりの高さだ。ここで滑ったら大変なことになる。慎重にトラバースして上の岩に取り付く。今度は長いトラバースが始まる。初めは上に行ったり、下に行ったりしなければならず、重荷には大変だ。バランスを崩しても危険だ。
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アシニボインの上部は見えない

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このガレ場の先の断崖を登る

トラバースをして少し下る。今度はずーっと登る。途中雪が出て来てクランポンが欲しいところだが、直ぐに岩になるのでここは着けずに登る。かなり疲れがでてきたので重荷にの登りはやはり辛い。今度はゴロゴロした多いな石のモレインが続く。ルートが分かりづらい。右手の台地を目指しひたすら登る。やっとハインドハットに着く。
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ハインドハットへの登りに3時間半も掛かってしまった。精神的に疲れた。ハットに着くと2人組の2パーティがいた。1パーティはカリフォルニアから来たジェフとジョン。そしてカナダのラジウムから来たスティーブとマリーだ。ジェフが一番の年上で73歳、ジョンは60歳くらいか。ハインドハットには食器やナイフ、鍋、コンロ(2ヶ口)などが最低限置いてある。ベッドにはマットもあり荷物の削減に助かる。
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8/14 曇り
朝起きると、疲れていたのか朝寝坊して5:30を回っていた。雲が異常に多い。天気予報では晴れなのだが。。そいえばもう1パーティ外に居た。テントを張っていた。本来ハットが一杯のときだけOKなのだが。。彼らは既に出発していてレッドバンドの下の方にいる。こういうとき何故か皆一緒になりどうするか話し合う。結果、とりあえず行ってみることに。スティーブは以前登ったことがあり、先頭で行く。ガレ場を登ると岩の登りが始まる。この時点でジェフが相当遅れて、登るのを諦めていた。その先は4人で登る。ジョンはまあまあ登れる。マリーがちょっと怖がりで、登るのに時間が掛かる。
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ガレ場を登る

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ここから岩登りが始まる

下の方は所々に踏み後がでてきたり、岩を登ったりしながら進んでゆく。時折凍って滑るところがあったり、徐々に雪が出始める。レッドバンドに下の方まで進むと雪が多くなり、傾斜も少しずつ増して行く。上から3人組みが降りてきた。グレーバンドの方が雪で行けないと言う。この後少し登ったがマリーに泣きが入り帰ることに。天気も雲が多く登る気力を起こさない。自分も降りる。少なくともここまでの道は頭に入った。ここまでのとこでもラッペル用のスリングがいくつかある。数回ラッペルで降りる。
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児玉、ジョン、スティーブ(右)

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上がレッドバンド

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ラッペルを始めるマリー

ハインドハットに戻り明日の予定を聞くと、ジェフとジョンはこれから下に降りて明日ヘリで帰り、スティーブとマリーは明日の朝帰るとこと。自分は明日アタックする。よく考えると食料が足らない。などと考えていたらマリーが食料が余るから少しくれるとのこと。ラッキー!!山登りは国境を越えて皆友達になる、、なんて。本当に嬉しい。これがなかったらよく考えれば帰らなければならないところだった。山は不思議である、昨日会ったばかりなのに友達以上の思いがある。
休んでいると3人パーティが2組来た。明日アタックするとのこと。明日の天気予報は晴れ、上は雪なので少しでも緩むようにと少し遅く出発することにする。
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ジェフ(左)とジョン、これからアシニボインロッジに向かう

8/15 快晴
この日は長い一日となった。登りには最高の快晴である。自分は5時過ぎに起きたが、他の2パーティは3時に起きてゴトゴトしていた。軽く食事をして、5:50出発。既に先発隊はレッドバンドまで到着している。スティーブとマリーが起きて見送ってくれた。心強い。ちょうど明るくなりヘッドライトは要らない。レッドバンドまでは道は頭に入っているので気が楽だ。昨日辿った道をトレースして行く。1時間半ほどでレッドバンドに、昨日の半分だ。朝焼けが綺麗。
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レッドバンド

レッドバンドは雪もそんなに着いていなく楽だった。その上は雪が積もっていて、クランポンを着けるかどうか迷う。雪はちょっと硬いがステップは切れる。岩を登るのには履かない方が楽だ。とりあえず履かないで行ってみることにした。所どころに岩も出ていたので岩をできるだけ拾って登っていく。前のパーティはクランポンを履いているようだ。次はグレイバンドだ。グレイバンドの上に前のパーティが見える。こちらはレッドバンドより難しそうだ。いくつかラインはあるが、一番簡単そうなところを選ぶ。登り自体は至って簡単であるが、落ちれば終わりである。慎重に足を決め、手を決める。緊張の瞬間だ。上に這い上がり一見落着。帰りのためにラッペルステーションを確認しておく。
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グレイバンド

グレイバンドの後は少し雪の斜面があり、今度はリッジを登る。簡単なリッジ登りが多いが、一箇所ちょっと難しいところがある。少しチムニー状であるが右側のステージに上がりそこから這い上がる。このリッジで前の1パーティの前に行かせてもらう。あとはいくつもの小リッジを乗越すと雪のリッジが現れる。左に湾曲した雪庇を持ったリッジを滑らないように慎重に進むと一番高いところに着く。先頭のパーティが戻って来る。自分は頂上まで30m前であるがお互いを祝福する。頂上は雪で覆われ雪庇となっている。ここがアシニボインの頂上だ~!暫く景色を楽しむ。天気は
快晴。贅沢なひとときである。
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先頭パーティが上のリッジに、下のリッジ奥に2番目のパーティがいる

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ちょっと難しいリッジ

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先頭パーティが頂上から戻って来た

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アシニボイン頂上

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本当の勝負はこれからだ。何故なら浮石/岩が多いので落石が避けられない。実際どんなに慎重に降りようとしても自分も落石をいくつも落としてしまった。下山は上部はラッペルで降りる。しっかりとした支点があるところもあるが、岩にスリングを数本回しただけのところもある。直ぐにラッペルステーションの先頭パーティに追いつく。自分もロープは持っているが使っていいと言う。登って来るパーティと交錯してなかなか進まない。このレッジだけ混雑している。先に降ろしてもらい、抜かせてもらった。急いで降りないと危ない。
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リッジ上で登りと下りが交錯しビレイステーションが混雑

急いで降りないといけないがラッペルは時間が掛かる。急でないところはクライムダウンの方が早い。クランポンを着けていないので雪のところは慎重に、岩のところは脆いか確認しながら着実に降りる。後ろではラッペルで手間取って徐々に間が開いていく。ここに支点があってもいいんじゃないかというところになかったりして、所々にに難しいクライムダウンをするところがある。滑らないよう慎重に慎重に。グレイバンド、レッドバンドを越え下山の踏み跡を探す。踏み跡を辿る方が遥かに早いからである。逃げるように降りる。時々、「ロック」の声が聞こえる。日本流で言えば「ラク」である。かなり離れていたのでここまでは来なかった。急いで落石があっても大丈夫な場所まで非難した。助かった。雪が溶け流れているところで冷たい水を飲んだ。そういえば今日は1回水を飲んだだけで何も食べていなかった。13:20ハットに戻ると、ガイドとお客の2人組がいた。後ろのパーティはまだ相当後ろのようだ。とりあえず軽く食事を取った。ガイドがラッペルの方法などを教えている。お客はニューヨークから来た人で、ガイドは以前ヤムナスカでガイドをしていたと言う。今は一人でやっている。一時間以上経ってから後ろの1パーティが戻って来た。彼らは4:00に出発したと言っていた。
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ハインドハットを出発しアシニボインパスへ。足が異常に重い。おまけに断崖のルートファインディングが難しい。既に頭から抜けている。登っているときには感じなかったが、相当疲れている。ラッペルステーションがいくつかありラッペルをするも登りと殆ど同じ時間が掛かってしまった。この後も重い足を無理やり動かしてMt.シャーク駐車場へ到着。既に0時を過ぎていた。へとへとに疲れた。長かった。でも達成感で一杯だ!
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