登山記録 by 児玉

登山、沢登り、山スキー、クライミング、アイスクライミングなどの国内・海外の自分の記録

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Crowfoot Glades スキー

2013.3.4 Crowfoot Glades スキー
メンバー:デイブ、デイブの友達3名、児玉

ゴーストで知り合ったデイブとアイスに行く予定であったが、前日までに雪が沢山降り過ぎてアイスは取りやめバックカントリースキーに変更。久しぶりに結構降った雪は最高のコンディションとなった。
雪崩のハザードはConsiderableと高めなので、基本は森林限界以下のスキーでしたが割と安定している感じ。あまりの良さに3回も登り返して滑ったのでかなりの疲労となったが最高の雪で充実してしまった。安定しているのでその内2回ほどは木がないところにもはみ出して滑ってみた。最高!!
ここのところあまり歩いていないので体力の低下を感じてしまった。カナダの人は体力がある人が多いのでトレーニングをしなければと反省。
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スキーの後はバンフまで戻って反省会。エルクのハンバーグにグラスホパーのビールで反省しました。
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ツアーモンテローザ(TMR)

ツアーモンテローザ(TMR)
モンテローザの周りを歩くツアーモンテローザというコースがある。フランス語で言えばツールドモンテローザということになるのだろうか。モンテローザという山を登るのではなく。モンテローザ一帯の山脈の周りをぐる~っと一周するコースである。
標準タイムは56h、9日間で1日4~8時間歩く設定となっている。歩く長さは宿泊できるホテル・小屋があるかで設定されていて、テントなどは持って歩く必要はない。延べ8900mの登りおよび下りがあり体力的にも大変なルートである。
今回このTMRのルートを辿り、且ついくつかの山も登ってくる計画を立ててみた。このコースには鉄道・バス・ゴンドラが並行して運転されている部分もあり、体力温存、日程短縮のためこれらをフルに活用しようとした。ところが調査不足のため一部のゴンドラ/リフトが休止していたので結構歩くことになってしまった。
実際歩いたのは標準タイムで31hで55%歩いたことになる。計画では1/3しか歩く積もりはなかったのに。結局13日間で4000m峰9つ登ることができた。
この計画の前にActive Mountainさんにいろいろ山の情報を聞き大変お世話になった。社長の田村さん,岩井さんが相談に乗ってくれ、商売っけなしに山の話をしてくれ本当に山が好きな人たちだなという印象を受けた。ポリュックス/カストールへの氷河が荒れていること、この会社ではできるだけ氷河歩きは太陽が昇る前にしていること、天候のこと、ネパールのこと、海外遠征のことなど等。*日本人の会社でハイキング・ガイド山行・海外遠征を企画提供している。URL:
http://www.active-mountain.com
もともとツアーモンテローザという歩くコースがあるのは知っていたが、これと登山を組合わせてはという発想はActive Mountainさんのアイデアである。しかし、具体的な山の選定は、自分の山に登りたいという気持ちと氷河との葛藤の中から絞り出した計画でActive Mountainさんの提案ではない。残念ながら金銭的な面でガイド山行は全く考えなかった。
日程
9/1 ツェルマット→ブライトホルン(4164m)→ツェルマット→ザースフェー
9/2 ザースフェー→アラリンホルン(4027m)→ザースフェー
9/3 ザースフェー→ミシャベル小屋(3335m)
9/4 ナーデルホルン(4327m)→ザースフェー→ザースアルマゲル
9/5 ザースアルマゲル→アルマゲラー小屋(2894m)
9/6 アルマゲラー小屋→バイスミース(4023m)→ザースアルマゲル
9/7~8 ザースアルマゲル→アラーニャ(イタリア)
9/9 停滞
9/10 アラーニャ→マントバ小屋(3470m)
9/11 マントバ小屋→ツムシュタインシュピッツェ(4563m)→ジグナールクッペ(4554m)
9/12 パロットシュピッツェ(4432m)→ルートヴィッヒスヘーエ(4341m)→ヴァンサンピラミッド(4215m)→セントジャックス
9/13 セントジャックス→ツェルマット

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モンテローザ群
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(TMR)ブライトホルン(4164m)

4000m峰で一番近い山。氷河歩きであるがクラインマッターホルンから350m登るだけで行ける4000m峰である。
9/1 晴れ
ゴンドラの始発が6:30と聞いたが、実際動き出したのが7:15でスキー選手が7~80人くらい集まっていた。切符の発売が動き出すのと同時なのでスキー選手の後に並ぶことになる。結局7:30過ぎとなった。どうしても早く行く必要がある場合は前日に切符を買っておいた方がよい。
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ゴンドラの終点は約3800mと約350mの登りだ。歩き始めは9:00となった。一旦スキーリフト沿いを歩き、左に曲がりブライトホルンへ向かう。トレースはハッキリしていてみんなそれに沿って歩いている。
一応氷河歩きなのでみんなロープを付けている。数人はロープをつながない人もいる。
途中、ポリュックスやカストールの道と別れブライトホルンに向かう。ブライトホルンも本峰と中央峰、西峰があり、本峰と中央峰がよく登られていて(冬山雪山経験者には)簡単に行ける。とはいえ高度があるので息はきつい。
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氷河を歩くにあたって、自分なりに基準を決めた。
1.トレースがあること。
2.少なくとも見た目荒れていないこと。
3.午前中に歩くこと。
4.視界が良いこと。
これを守れば大丈夫ということは全くないが、少しでも確立を下げたいという気持ちだけである。
足をゆっくり運び高度を上げてゆく。雪は締まっていてクランポンが効く。二股に別れ本峰に行く道と中央峰から登る道があり、中央峰から登る。本峰と中央峰のコルから斜度はきつくなり、徐々にナイフリッジになってゆく。
中央峰に着いて直ぐに老紳士が来た。年を聞いたら67歳で4000m峰を100回以上登っているという。周りの山の名前を全て教えてもらった。
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ブライトホルン中央峰頂上

一旦コルまで降り本峰に向かう。こちらもナイフイッジでリッジの頂点の巾が30cmほどのところを歩く。風が強いのでバランスを崩すと危ない。
本峰の方が人が多く写真を撮ってみんな喜んでいる。寒いので直ぐに降りる。途中の斜面は雪が腐り始めてクランポンの裏に雪が付いてしょうがない。氷河までくるとまだまだ硬い状態で一安心する。
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ブライトホルン本峰頂上

中央峰で出会った老紳士に1人でも行っても大丈夫な山をいくつか教えてもらった。本当はツェルマットから反時計回りに行く予定であったが、明日から3日は天気が良いということ、反時計回りだとモンテローザ下の小屋へのアプローチに3日間かかること、を考え天気がいいうちに登れる山を登っておこうと思い時計回りで行くことにした。
これが大きな間違いで、当てにしていたイタリア側のゴンドラ/リフトがクローズしてしまい歩くことになり、最後の方で山間部を歩くこととなってしまった。
まず、アラシンホルンを登るために、鉄道とバスを乗り継いでツェルマットと一つ谷が東のザースフェーに行った。今回は歩きが多いのでテントを持って行かないことにした。それでもロープ/ハーネスなどで荷物は重い。アラリンホルンもブライトホルンと同様に直ぐ近くまで登山鉄道が延びていて簡単に行ける4000m峰の一つだ。また、その周りの山を観察するには良い場所だと老紳士が教えてくれた。

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(TMR)アラリンホルン(4027m)

3457mまで登山鉄道が延びていて500mほど登るだけという4000m峰で一年中オープンのスキー場の中を行く。
9/2 晴れ
ザースフェーからゴンドラ、登山鉄道を乗り継いでミッテルアラリン駅(3457m)へ。そこはゲレンデで、ゲレンデの端を通りアラリンホルンとアルプフーベル(4206m)のコルへ向かう。トレースもしっかりしているし、クレヴァスも見当たらない。コルまで行くと頂上まで近い。頂上には十字架が立っている。頂上は狭いのでみんな手前の広いところで休んでいる。頂上は写真を撮るために順番待ちができている。
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周りの山を地図を見ながら次に登る山を考える。1つはナーデルホルン(4327m)、ミシャベル小屋が3300mにあり、氷河があるが比較的に近い。レンツスピッツェの方が近いが岩でロープが必要だ。
それからバイスミース(4023m)。これはブライトホルンで会った老紳士が教えてくれた。南のリッジからのアプローチで氷河がない。
もう一つは、これも氷河がないリッジでラギンホルン(4010m)。ナーデルホルンはザースフェーから。バイスミースはザースアルマゲルから。ラッギンホルンはザースグルントからだ。今の天気予報だと2日間は良さそうなのでまずはナーデルホルンを登ることにした。
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(TMR)ナーデルホルン(4327m)

ザースフェーからミシャベル小屋(3335m)に入り、そこから氷河のトラバース、雪のリッジ、最後にアイスとバラエティに富んだ山である。強風で正月の北鎌を思わせる寒さで敗退かの葛藤の中で登ったという自分では価値のある山行となった。
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9/3 晴れ
今日はミシャベル小屋(3335m)までの1500mの登りである。街外れの小径から九十九折の登山道を登る。ハッニング(2245m)までゴンドラが行っていてちょっとトラバースするがこちらからも行く人がいるようだ。普通の登山道が終わり岩のリッジとなる。標しも多くあり、足場も鉄のコの字状のものがたくさん打ってあり登り易い。これらがないと小屋に辿り着けるのはアルパインクライマーぐらいしかいなくなる。
この登りが相当長い。岩はしっかりしているが中には動くものもあり油断はできない。4時間くらいで辿り着く。下見をするつもりでいたので早めに着いた。スイスでの小屋泊まりは初めてなのでちょっとドキドキである。日本でも小屋泊まり自体ほとんどしたことがない。
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ここのオーナーはちょっと怖い。ナーデルホルンに登ると言うと、クレヴァスがあるからロープが必要だと怒っている。英語が通じるのだが、発音が「w」を「v」で発音するのでちょっと??の顔をすると何度も何度も繰り返し言って、わかったか、と問いただす、など等。
たまたま日本人の女性客がいた。アメリカに住んでいるのだがガイドになるため今はシャモニーにいていろいろな山に登っているそうだ。オーナーは一見怖そうだが、自分たちも山に登ってきたら、一緒に喜んでくれ本当はやさしいよと教えてくれた。
氷河をトラバースする地点3620m地点まで行ってみた。氷河は下の方は荒れているが、上は良さそうに見える。トレースもしっかりある。これなら行けるか!!?
小屋に帰ったらガイド志望の女性は下山した後であった。このあとシャモニーに行く予定だったのでメルアドを聞いておけばよかった。
オーナーは顔を見るたびクレヴァスがあるから注意しろと怒ったように言う。夕食は腹いっぱいに食べることができ8時には寝た。

9/4 晴れ 強風
4:45朝食。早く食べて出発する人も多い。自分は出発が遅い方で5:30。ヘッドライトを点け昨日下見をした地点へ行く。そこでクランポンを着け氷河をトラバースして向こうのリッジを上がる。これからが氷河歩きとなる。もう明るくなってきているが頂上付近の雲の動きがかなり早い。この辺は全然風がない。嫌な感じ。
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この後ろから氷河のトラバースが始まる

クレヴァスは4~5箇所あり小さい。氷河も硬く特に問題なく行けた。問題は帰りなのだが。リッジの登りは一部アイスっぽくなっていた。リッジ手前で休憩。この時点において全くその後の展開が予想できなかった。しっかり兆候があったにもかかわらず。
リッジに出ると風が急に強くなった。吹き飛ばされそうな冷たい風。顔が痛い。手が痛い。ナイフリッジ状になっているところもある。時折風も強く吹いたり弱くなったりする。バランスを崩しやすく危ない。それよりも顔と手が冷たくて痛い。片手を顔に付けて風除けにして、片手はピッケルでバランスを崩さないよう一歩一歩登る。
途中岩があり風が来ないところで休憩した。ここに老人がずっと休んでいる。結局この人は頂上には行かずここで帰ったようだ。ここで目出帽をするが全然寒い。下山する人もいる。後で数えたら1/3くらい帰ったようだ。下山するか頂上まで行くか選択に頭を悩ましていると、頂上から降りてくるガイド山行の2人が目に入った。意外と近い!こちらの人は寒さには強いが自分も行けると思った。
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氷河をトレースに沿って歩く

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風の来ない岩陰

頂上直下は少し急になっていて、アイスっぽくなっていた。前にガイドが2人を連れているが、ここはコンテではなくピッチを切っているので遅く、抜いて行く。頂上も風は強く手早く写真を撮って直ぐに降りた。寒いので休憩もなしだ。下りもナイフリッジはバランスを崩さないよう慎重に下り氷河まで来た。風がなくなり頬が熱い。
リッジからの下りは一部雪が柔らかくなっていたが氷河はまだ硬い。休憩なしでトラバースする。氷河のトラバースが終わりクランポンを外すところで休憩。岩のリッジを小屋へ戻る。11:00ちょうど着。
オーナーが小屋の前で日向ぼっこをしていた。上まで行ったか聞いてきた。何度も自分の名前を叫んで、帰りにお土産だと言って絵葉書を1枚くれた。やはりいい人だった。
また長い岩のリッジをザーズフェーへと下った。
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ナーデルホルン頂上

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頂上直下の尾根

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次はラッギンホルンを登り、バイスミースを登るルートも考えたが相当疲れているので、翌日アルマゲラー小屋に入りバイスミースのみを登ることにした。
とりあえずザースフェーからザースアルマゲルへバスで行く。
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ナーデルホルンから見たバイスミース
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(TMR)バイスミース(4023m)

ザースアルマゲル(1300m)からアルマゲラー小屋(2894m)に入り南のリッジに取り付く。氷河のない岩の快適なリッジである。
9/5 晴れ
今日は1500m登りアルマゲラー小屋に入る。ザースアルマゲルの裏山を登り、1時間半ほどのところにホテル兼レストランがある。景色の良い渓谷で、日帰りでも人が来ているようだ。そこから谷あいを少し行き左手の急な斜面を登る。途中3人組みに地図は持っているかと聞かれ見せてやる。どうもバリエーションルートを行くようで「この峠を通って、この湖に行く」と言っていたが地図くらい持った方がいいのでは。。
トレースはあるが道標が少ないのでどっちに行っていいのか難しいところがある。
3時間半で小屋に到着。風が強い。小屋の裏に大きな岩のリッジがあり、こちらもロッククライミングルートとして登られているようだ。
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アルマゲラー小屋、後ろの壁も登られている

9/6 曇り
5:45出発。ヘッドライトを点けまずはバイスミースとのコルへ行く。ケルンが多くあり暗いときには助かる。風は思ったほど強くないが、頂上付近には黒い雲がかかっている。
コルからは右のガレた岩場を登る。前にガイド連れの人がいる。道ははっきりしている。それを登り終えるとリッジとなる。ガイドはロープを出すのか、自分を先に行かせ、「オンザリッジ」と教えてくれた。「グッドリッジ」とも。
ガイドが言う通り快適なリッジで脆そうなところは少ない。しかし油断は禁物だ。
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上の方はガスで見えない

ガスがかかってきたところで2人のドイツから来たという青年が、高度は分かるか聞いてきた。「3750m」と答えると、頂上には登らず今から下ると言う。風もなく寒くもないし、快適なリッジで道に迷うところもないのに何故帰るのかと言って、登り始めたら自分の後に2人が付いて来た。
黒いガスの中でも30mくらいは視界があり、岩も濡れていなかった。
頂上の手前で雪のリッジになってクランポンを着けて登る。頂上直下はナイフリッジとなっていて頂上に到着。ガスで何も見えない。写真を撮り合い直ぐに降りた。11:20小屋に到着。直ぐにザースアルマゲルまで降りる。
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(TMR)イタリア側へ

これからしばらく歩きとなる。峠を越えイタリア側に行く。
9/7~8 小雨
2~3日分の食料を買い、マットマークまでバスがあるのでバスで行く。そこにはダムがあり、まずダム湖の脇を歩く。氷河の溶けた水でエメラルドグリーンになって、流れ入る川はすごい勢いである。
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ダム湖の先から登りがある。道はペンキで分かりやすく、岩で階段を作ってあったりで、まあまあ整備されている。モンテモロ峠まで岩の長い登りとなる。峠には金色の像が立っている。ここからイタリアである。
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ガスが出てきている。20m先が分からない。近くにゴンドラ駅があるはずだがそれさえも見えない。しかし、ペンキで道標が標されていてこんなガスの中でも迷わない。
降り始めは岩と石だが、石の階段などで整備されている。少し下ると崩壊が激しいところがあり、ちょっと迷いそうなところが出てくるが、感を頼りにして進むとペイントマークがあり安心する。
霧がミスト状になりメガネが曇ってしょうがない。徐々に小雨なってゆく。周りは何も見えずひたすら下る。1700m付近まで来るとずぶ濡れになってきたので、中間駅でゴンドラに乗った。
ここはイタリア、もうスイスフランは通用しない。下に降りてからユーロに替えてから支払った。この街はなんて読むのだろうか「Macugnaga」。そこは小さな街でインフォーメイションは土日しかやっていないようだ。天気もあと2~3日雨の予報となっていた。
しかたがないので、2~3日分の食料を買い、小雨の中アラーニャに向かうことにする。
天気が悪いので周りの景色が全く分からない。街を抜け南の谷に入る。ダム湖がありその脇にレストランがありパラソル/テーブルなどが置いてあるが天気が悪いので誰もいない。本当はいい景色なのだろう。湖の色はエメラルドグリーンだが曇っているので色は暗い。
しばらく行くと廃墟の村があり、川を渡るとTurloのコルへ向かう登りとなる。こちらもスイス側と同様に道標がありそれなりには岩で道が作ってある。寒さと疲れで足が進まない。
山の斜面をジグザグに登って行く。相当登ってからトラバース気味に峠に向かう。極たまに反対からくる人にある。非難小屋を過ぎ高度を上げて行くとやっと峠となる。ここは「Colle del Turlo」。ようやく少し景色が見えるようになってきた。家族連れで来ているグループと出会う。
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ここからアラーニャまでは下りが続く。2700mから1200mへ1500mの下り。時折青空が見える。イタリアの渓谷が見える。やはり眺めがあると気分も違う。
かなり下まで降りてくるとレストラン兼宿泊施設があり、数人の人がいる。そこからまたちょっと急な道をおりると、道路となりアラーニャにやっと着いた。

9/9 晴れのち雨
疲れたので停滞。雨と寒さと疲れでちょっと風邪気味。

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(TMR)モンテローザ

モンテローザは山塊の名前で、ひとつの山の名前ではない。その中で一番高いのがデュヒュールシュピッツェ(4634m)である。今回は行くことができなかったが、ツムシュタインシュピッツェ(4563m)、ジグナールクッペ(4554m)、パロットシュピッツェ(4432m)、ルートヴィッヒスヘーエ(4341m)、ヴァンサンピラミッド(4215m)に登ることができた。

9/10 晴れ
今日から3日間天気が良いというので、まだ体調は戻っていないが出発する。当てにしていたゴンドラとリフトは全てこの前の日曜日に閉鎖となってしまっている。アラーニャから歩いて行くしかないので、とりあえず2860mにある小屋を目指す。
初めTMRではない山間の道が地図であったのでそちらを辿るとこにした。街を出て登ると廃墟のような村がありその裏山を登る。細い道だ。また道路に出るとスキー場に向かう。今は牧場となって牛の鈴の音が聞こえる。のんびりとした光景。誰とも合わない。牧場の人をたまに見かけるくらいである。
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2800m地点の小屋に行くとゴンドラの駅が見えるのでそちらに行ってみる。数人の登山者がいる。どこに行くのか聞いたら、マントバ小屋に行くようである。この裏に回ると登山口があり2.5時間で行けるらしい。彼らは下の街からジープで来たといっていた。15ユーロだそうだ。
後で知ったが、アラーニャのひとつ西の谷にスタッファルという街がありそこからタクシーとして出ている。こちらだけではなくその反対の谷(セントジャックス)へも行っているのを見た。これを知っていたらもっと楽だったらろうに。
疲れてはいるが行ってみることにした。小高い山を登り、一旦降りる。登り返して岩/石のところをトラバースする。雪が降ったようで踏み跡を頼りに進む。少し前にガイド連れの女性がいるが、疲れているので付いて行くのも大変だ。
天気は良くなってきて切り立った崖がよく見える。雪/氷河のトラバースとなる。照り返しが熱い。トレースを行く。
このトラバースしている直ぐ下の方にリフトが伸びていて本当はそこから登り初めとなる予定であった。
今度は岩となり、リッジを回り込むように行くと、やっと小屋が見えてくる。大氷河も見えてきた。
その上のニフェッティ小屋も見える。登りのため数人の登山者に追いついた。マントバ小屋きれいな小屋である。なんとか2200mを登り切った。
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マントバ小屋

9/11 晴れ
マントバ小屋を5:45に出発。ニフェッティ小屋からライトが照らされ助かる。風はそんなに強くないもののずっと冷たい風が吹いているので頬が冷たく痛い。手も冷たい。右手にヴァンサンピラミッドを見ながら、氷河に積もった雪のトレースを辿る。
既に3500mを超えているので歩くのも辛い。時々クレヴァスがある。まだ寒いのでよいが暖かくなるとかなり嫌らしい。バルメルホルンが見えてきた。ここをぐるっと右手に回り込むとルートヴィッヒスヘーエへ行く平らなところとなる。ここで休む人が多いようだ。
ここまで来ると上から降りてくる人に出会う。回りのモンテローザ群、リスカムがよく見える。ここから右手に少し下りジグナールクッペを左から右に回りこむように登る。
先にツムシュタインシュピッツェを登ることにした。踏み跡はあるが誰も登っていない。上部がナイフリッジ状になっていて嫌なのだろう。今度はジグナールクッペに登った。11:20。マルガリータ小屋はその肩にある。
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ツムシュタインシュピッツェからジグナアールクッペを見る、頂上はマルガリータ小屋

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ツムシュタインシュピッツェ、バックはデヒュールシュピッツェ

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マルガリータ小屋(ジグナールクッペの肩にある)

9/12 晴れ
クレヴァスが気になるので朝早めにでる。それでもパロットシュピッツェ、ルートヴィッヒスヘーエとヴァンサンピラミッドを帰りに登る予定だ。
ジグナールクッペからトレースを下る。回り込んだ途中からパロットシュピッツェのコルにトラバースしながら向かう。雪が降った後なので少し歩きにくい。上部へ行くに従い硬くなってゆく。
少し急なところをトラバースしてリッジにでる。リッジはナイフリッジ状になっていてずっと続いていて長い。雪がまだ柔らかいところがありバランスを崩しやすい。どこが頂上か分からない。気がついたら過ぎていた。なだらかにリッジが下って最後は岩が少し出ている。両サイドも急で前もかなりの高さであるがどこから降りるのかと思ったら、岩の左手が緩やかになっていて簡単に降りることができた。
そこから今度はルートヴィッヒスヘーエを登る。まずコルまでトラバースしながら行く。中央部に踏み跡を辿りリッジに出る。右手に行くと頂上だ。適当に反対側へ降りバルメルホルンの下を通りヴァンサンピラミッドへ向かう。
なだらかな斜面を登る。日が当たる前に早く下山しなければならない。幸いヴァンサンピラミッドが太陽の影を作りクレヴァス帯を太陽から当たらないようにしている。ヴァンサンピラミッドを登り、直ぐに下山する。
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ヴァンサンピラミッド頂上からパロットシュピッツェ(右)とルートヴィッヒスヘーエ(中央)、六かネロ(左)

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リスカム東峰

この先がクレヴァス帯でまだまだ氷河は硬いままだ。少し大きなクレヴァスが口を開いているところもある。その脇の両側がくっついているところを渡るのだが、いつ落ちるかわからないところを通るのは気持ちのよいものではない。緊張しながら早めに通る。小さく穴の開いたところもある。まだ気温は低めなので大丈夫そうである。
何とかクレヴァス帯を降り、マントバ小屋に到着し休憩する。クランポンを脱ぎ下る。岩場を降り雪/氷河をトラバースするが、凍っていて滑りやすい。リッジを下って上り返しリフトの降り場に着いた。
ここからは舗装ではない車道の下りとなる。少し下るとジープがやってきた。タクシーだという。下のスタッファルまで15ユーロだ。登りなら乗るが、下りも15ユーロは高いので断った。
スキー場の中を下り、右に折れる。今度は急なハイキング道を降りる。見晴らしが良く、結構ハイキングに来ている人に会う。スタッファルの街も小さい。レストラン風の店はあるがスーパーは見当たらない。
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スタッファル方面の渓谷

そこから隣の谷のセントジャックスに向かう。ジープのタクシーはセントジャックスへ向かう峠にも向かって行った。ジグザグに登り途中からスキー場を歩く。天気もいいしのどかだしハイキングを楽しむ夫婦を見かけることが多い。日本のように団体さんはこの辺では見ない。
峠に来て少し涼しくなる。ここは「Colle di Bettaforca」。峠の向こうにもリフトがある。しかし動いてはいない。今は牧場の中を下りセントジャックスへ。

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(TMR)イタリア側からスイスへ

本当はリフトを利用して気楽な山行を考えていたのだが、既にリフトはクローズしてしまっていた。しょうがないので歩くことに。

9/13 晴れ時々曇り
今日はツェルマットまでと長いので早く出発する。昨夜は全然眠れず体調は相当悪い。ゆっくり亀さんのように歩く。
今日は風がある。氷河が山の上に見えるが、そこからの風か冷たい。天気自体はそんなに悪くはない。街の上に上がると牧場兼スキー場に出る。急登のあとはなだらかになる。
朝日が山に当たって光っている。かなり向こうに切り立った山が見える。今日はあの山の近くの峠に行き、そこからツェルマットに降りる。また、急なところが出てくる。ジグザグに登るとまたなだらかな登りとなる。しかし緩やかなところは長い。
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イタリアの田舎道を歩いていると何か気持ちがよい。殆ど人に会わない。
昔使っていたと思われる石の家がいくつかある。牛の放牧で使っていたのだろう。地図にはMaseと書いてある。今は崩壊して人は住めない。
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ここからまた急登となる。そこを登るとリフトが見えてくる。遠くの峠にもリフトが見える。少し登ると下の方にリフトがある。大きなスキーエリアなのだろう。一旦下のリフトのところまで降りる。リフトの点検をしている人がいる。上の方ではスキー場の工事をしている重機が見える。
工事用の道路を横切り、工事の横を通りながら上へ進む。上のリフトまで行けば後は下りとなる。峠にはレストラン兼宿泊施設がある。
これから下りとなる。誰もいないスキー場。まだ雪は薄くあるがクランポンを付けるほどでもない。下から自転車を押してくる人がいる。どこにいくのか??ひたすらスキー場の中を下る。ツェルマットへのゴンドラが見えてきた。よかった、まだ動いていた。
峠から1時間ほどでゴンドラ駅に着きツェルマットに到着。バテバテである。やった!!
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イタリア側スキー場から峠の方向を見る

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峠からイタリア側のスキー場

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何故か自転車を押して登る人が、写真がボロなので明るさがおかしい

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スキー場の中をひたすら下る
Category: スイス  

マッターホルン4478m

8/25はヘルンリ小屋のテント場へ移動、マッターホルン下見
8/26マッターホルン登山、ツェルマットへ戻る
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天気は先週くらいに大雪が降り暫くガイド山行が行われていないという情報を得て、もう少し休みたかったが天気が2日間良くなるというので登りに行くことにした。ところがこれが大当たりで、ガイド山行再開の初日になり、大混雑となった。天気は登りのときは非常に寒く曇り、頂上到着と同時に晴天となり最高の天候となった。しかしあの混雑は異常だった。マッターホルンは見る山で登る山ではないと痛感する。どうしても登りたいなら、ガイド山行しかないだろう。変な山である。

8/25(水) 晴れ
マッターホルンはルートファインディングが難しいと聞いていたので、少し早めに行き下見をすることにした。ゴンドラに乗り10時半に歩き始める。まだちょっと疲れを感じる。荷物は20kgくらいだろうか。テントとロープなどでかなり減らしたつもりであるが重くなってしまう。2時間弱でヘルンリ小屋に到着。多くの人がテラスでワインなどを飲んで寛いでいる。テント場に行き荷物を置いてから下見に行く。話には聞いていたがどちらねも行けそうで、どちらも難しいそうで全然道が分からない。時々降りてくる人がいるので参考にして進む。300mくらい高度を上げるのに1時間半以上かかった。とりあえず戻ったが、完璧に記憶できなかった。
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8/26(木) 曇りのち晴れ
2時半に起き、3時15分出発。マッターホルンの頂上付近には雲がかかり、その雲が月を隠してあまり明るくない。ヘッドライトを付けて出発する。最初固定の太いロープで10mほど上がり、左へトラバースしながら上がってゆく。やはり暗いと余計分かりづらい。昨日行ったはずだが間違えながら進んだが、とりあえず昨日下見をしたところまでは何とか行くことができた。
そこから左の方へ登って行くとは思っていたが、途中からリッジの方へ行く。ところが、後からきたガイドの一行が左の方へ上がって行くのを見て、あっちだ、と方向変換。暫くガイドに付いて行くがかなりスピードが速い。付いて行くのも大変である。途中休んでいるとまたガイドの一行がやって来る。また付いて行く。ルートはこれで間違わなくなった。しかし、なんとガイド山行の多いことか!間違わなくて良くなったが。。。
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前日下見のときに撮影

ソルベイ小屋の手前は凍っていて、少しいやらしい。ソルベイ小屋に着いてようやく夜が明けだしてきた。朝焼けが綺麗だ。ソルベイ小屋の直ぐ後が少し難しく、ちょっと待つがそれほど難しくはない。少し登ったところで雪が多くなりクランポンを着ける。ここから雲の中となりかなり寒い風が吹いている。手が冷たい!皮の手袋をしているが冷たい。少し登ると太いロープが出てくる。ちょっと急になる。ガイドの御一行様もスピードが落ちてきて、ちょっと邪魔である。抜こうにも抜けない。ごぼうでロープを持って上がる。腕の力がない女性などは大変そうである。
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ソルベイ小屋の後の待ち

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このロープ登りはかなり続く。寒く手がかじかんでくる。今日は大丈夫なのだろうかと思いながら登っていると、時折薄日が差すこともでてきた。これは良くなる兆候か。依然急な登りが続き、長い待ちが続く。これを続けて行くうちに十字架が見えてきて、天気が良くなってきた。
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このもう直ぐ先が頂上である。狭い頂上には一杯の人がいる。少し少なくなってから頂上に行く。8時20分登頂!快晴である。すばらしい!ちょっとはなれたもう一つの頂上に行ってみる。

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帰りが大変である。行きの人と帰りの人が狭いリッジにごった返している。ここでゆっくりラッペルをやる余裕はない。大変な混雑である。自分はクライムダウンで降りることができるが、降りられない人はかなり時間がかかるだろう。ロープのところも行き交う人で待ちに待ってようやく降りることができる。こんなことを続けて少しづつ下がって行くがなかなか捗らない。
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ようやく雪がなくなりクランポンをはずせるところまで来た。かなり疲れた。ソルベイ小屋の手前で一回ラッペルをした。結局ラッペルはこの一回だけであった。途中、スタッカートで登っている人に会ったが、夜中までかかるのは明白であった。やはりコンテで難しいところのみをビレイする方法でないと時間がかかってしょうがない。しかし、下りはラッペルも全部やるのではなく、難しいところのみ行わないとえらく時間が掛かってしまう。ロープは60mより30mの方が良い。小刻みに刻まないと邪魔になってしまう。
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ソルベイ小屋から下はただただ降りているという感じで、ガイドのおかげで降りる道は間違えない。が、待ちが多いのと少し疲れたので、彼らには付いて行かないことにした。ゆっくり降りた。それでも遅いガイドの一行が来るので、迷うことがないので助かりはする。
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13時40分ヘルンリ小屋に到着。暫くテントの中で寝る。30分くらい寝てからテントをたたみ、ツェルマットに降りた。
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